2017/12/18

第42話 Trophyトロフィー3DIプロの咬合採得のスピード→Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart⑤





何回かに分けてTrophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションについて書いています。

第38話 Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart➀

第39話 口腔内スキャナーに起きやすい事。Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart➁

第40話 Trophyトロフィー3DIプロのインテリジェントマッチング?Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart③

第41話 逆の使い方→インテリジェントマッチング。Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart④


今回は咬合採得についてです。


これまでに複数の口腔内スキャナーに触れて感じたのは、「どの口腔内スキャナーの咬合採得も速い!」です。


中でもこのTrophyトロフィー3DIプロの咬合採得はかなり速いと思います。





スキャンデータが穴だらけなのは気になりますが、





ものの数秒ほどで反応し、





上下が一致します。




とてもスピーディに感じますが、TRIOSトリオス3と比較すると合致した際の反応がないので画像を見て判断という事になります。


また3Mのトゥルーデフィニションと比較した場合は、Trophyトロフィー3DIプロもTRIOSトリオス3も上下の画像が合わさっていくのでわかりやすいですが、途中で止まってしまう感覚があります。


いずれにしても咬合採得は超簡単と言うことです。






第43話に続く。

第43話 K.I.M熊本でデジタル時代のオクルージョンセオリーについて話しました。








2017/12/04

第41話 逆の使い方→インテリジェントマッチング。Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart④






前回、株式会社ヨシダが販売している歯科用口腔内スキャナーのTrophyトロフィー3DIプロの機能の一つである、「インテリジェントマッチング」について書きました。


第40話 Trophyトロフィー3DIプロのインテリジェントマッチング?Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart③


「インテリジェントマッチング」機能とはスキャンし直したい部分をデータが重ならない様に、切り取り再スキャン出来る機能です。





実はその機能は選択した部分を再スキャンする以外に別の使い方もあります。





例えば追加スキャンをしなければならない際に、一度スキャンした部分の中で「ここはデータを重ねたくない」と言う部分が出てきます。





そういった時にインテリジェントマッチングと同様の〝部分選択機能″で、選択した箇所をスキャンしないと言う機能があります。

これは聞けば当たり前の様ですが、意外と盲点の機能です。

余分なデータ量や補正を行わないためには非常に有効だと思います。






第42話に続く。

第42話 Trophyトロフィー3DIプロの咬合採得のスピード→Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart⑤






2017/12/02

第40話 Trophyトロフィー3DIプロのインテリジェントマッチング?Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart③






Trophyトロフィー3DIプロ(日本ではヨシダが取り扱い)のデモンストレーションの様子を前々回から書いています。


第38話 Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart➀


第39話 口腔内スキャナーに起きやすい事。Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart➁



今回はもう一度スキャンし直したい個所を、一度データを切り取って再スキャンする「インテリジェントマッチング」についてです。


口腔内スキャン時のあるあるですが、「この部分もう一度撮りなおしたいな~」と言う事が出てきます。


その際に通常は重ね撮りしていく訳ですが、そうすると元からある画像データとの重ね合わせを行うために肝心な部分のデータに歪みが生じやすくなります。


そこで、再スキャンを行う部分の画像データの範囲を指定して切り取る事が出来ます。





そして新たにその部分のスキャンを行う事が出来るようになります。




重ね合わせるのは隣接歯の部分になるので、重要な部分のデータは新鮮なものとなります。





私の動画内では一か所だけですが、この機能の最も有効なのは複数か所この重ね合わせが必要な場合でもその部分から部分へと飛んでスキャンしても問題ないという事です。






とても素晴らしい機能ですね!

第41話に続く。

第41話 逆の使い方→インテリジェントマッチング。Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart③









2017/11/30

第39話 口腔内スキャナーに起きやすい事。Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart➁






よくデンタルショーなどでデモンストレーションされている口腔内スキャナーですが、常に注目されているのはそのスキャンスピードばかりです。

しかし、実際はそのスピードで印象がどの程度撮れているのかという事です。

先日行われた口腔内スキャナーのセミナーでは、その典型的な例が現れていました。





スキャンしているのはほとんど口腔内スキャナーに触れた事のない先生です。





画面上では一見テンポ良く撮影出来ているように見えましたが、一度データを回転させてみると歯間部が穴だらけです。





どの角度から見てもまんべんなく歯間部に穴。

これはこの口腔内スキャナーだからと言う訳ではなく、どんな機種でも同じです。

当たり前ですが、カメラで撮影したものをデータ化しているのですから、直進的に映ったものしか再現されません。





Trophyトロフィー3DIプロの場合では、モノクロモードもしくは模型色モードで見ると抜けている所がはっきりとしていますので、確認をして追加スキャンを行うと良いと思います。


アナログの印象材の様に歯間部に勝手に流れて行ってくれるという事はありませんので、スキャン後は必ず四方八方から確認することが重要です。


穴が多ければそれだけ画像合成する範囲が大きくなるという事ですので、データ自体がどんどん歪んでしまいます。




スピードも良いですが、口腔内スキャナーによってどれだけ確実な印象をできるかが、ポイントになって来ると私の日々の臨床では感じています。

ちなみに私の臨床では時間がかかる事よりデータの穴が大きい時の方が良くない様に思えます。




第40話に続く

第40話 Trophyトロフィー3DIプロのインテリジェントマッチング?Trophyトロフィー3DIプロのデモンストレーションpart③