だいぶ前回の投稿より間があきましたが・・・
また再開して行きたいと思います。
今回は昨年末に日本臨床CADCAM歯科学会(通称:JSCAD)でシンポジウムを務めさせて頂いた時に思った事を書かせて頂きました。
この学会は以前記事にしたデジタル歯科学会
(第61話 日本デジタル歯科学会第9回学術大会2018 ランチョンセミナーで講演させて頂きました。)
とは違い、臨床系の歯科医師によって学会にされたものです。あまり詳しい沿革は知りませんが、もともとはシロナのセレックのユーザーの会であるようです。
秋葉原の立派なホールで、シンポジウムは私を含めて5人の先生が講演をしました。
私は午前中から会員の先生の発表や同じシンポジウムの他の先生の講演を聞いていて驚きました。
以前参加したデジタル歯科学会は大学系の主宰になるので、研究的な内容のイメージがありましたが、この日本臨床CADCAM歯科学会ではまさに「デジタル臨床」の最先端と言った感じの先生たちばかりでした。
ここでいうデジタル臨床とは、AIやAR、VRといったものではなく、おもに口腔内スキャナーを使いこなしているという事です。
普段メーカー主催の講演などで聞く話は、口腔内スキャナーを販売したいがために普段ほとんど口腔内スキャナーなど使用していない有名な先生に依頼しているケースが多いと思います。
それは話を聞いていればすぐにわかります。
しかし、この学会のメンバーの方達はリアルに使用しており、また実際に使用しているからこそ様々な工夫を凝らしていおられました。
アナログとデジタルを混ぜ合わせながら使用している私にとっては、少し恥ずかしくもなるようなとても素晴らしい学会に参加させて頂きました。
第63話に続く
第63話 情報をいち早く入手する大切さ。
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