デジタルデンティストリー製品の開発で有名なカナダの会社「dental Wings(デンタルウィングス)」。
dental Wingsにも他社と同様に様々な製品やソフトウェアがありますが、今回はバイトスプリントのデジタルを用いた作製方法についてご紹介させて頂きます。
この場合は口腔内スキャナーではなく、実際の模型をラボ用モデルスキャナーで取り込んだものを想定しています。
まずは、バイトスプリントの着脱方向の決定のために、模型を回転させてアンダーカットを調べます。
そして、アンダーカットにあたる部分にはデジタル上でワックスブロックアウトを行います。
実際に口腔内に装着するスプリントのラインを決定します。
仮想のフラットのバイトプレートを咬合面に配置します。
それを移行的になる様に調整します。
バーチャル咬合器で偏心運動時の抜けも調整します。
咬合圧痕の付いたバイトプレートの咬合面。
CADデザインの完成です。
あとはこのデータをミリングで削り出すか、3Dプリンターで造形するかしてバイトプレートを作製すれば良い訳です。
もちろん口腔内での歯科医師によるチェックは必ずしなければなりませんが、初めからここまで設定できていれば簡単ですね。
そしてラボワークもシンプルでスムーズに行われていくのではないかと思います。
第11話に続く
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