2017/09/17

第6話 ”オープンシステム””クローズドシステム”って何?








歯科におけるデジタルテクノロジーおいて、“オープンシステム”か“クローズドシステム”かと言う言葉を耳にする事があると思います。

今回はそのオープン&クローズの違いを簡単に説明します。

通常デジタルの歯科治療の流れとしては、

①口腔内スキャナーで印象or模型のラボスキャナーでの読み込み
②デザインソフトで設計(CAD)
③ミリングマシンで加工

の一連の流れで行います。

注:審査の段階でのフェイススキャンや3Dプリンターと言った部分は抜きにしています。


この一環の流れを1つのメーカーの製品で行われるもの(行わなければならない)を、クローズドシステムと言います。

それに対して、上記の各ステップを異なるメーカーのもので作りあげて行けるものを、オープンシステムと言います。

クローズドシステムは、1つのメーカーのシステムで統一されています。

メリットとしては印象から補綴物作製まで一連の流れがスムーズに行われます。

そのため誤差など精度に関わる部分も、メーカーのデータがあるのである程度読めます。

逆にデメリットとすると、全ての行程に関わる機器やソフトを同一メーカーのもので揃えなければならないので、初期投資の金額はかなり高くなります。


次にオープンシステムですが、上記のステップに使用される機器、ソフトが別メーカーのもので対応出来るようになっているものです。

メリットとしては、自分の使いやすいものや価格の安いものなど、好きなものをチョイスする事が出来る事です。

自由度が高いとも言えます。

デメリットとすると、異なるメーカーのものを使用するため、本来そのメーカーの仕様で使えていた機能が使えなかったり、ステップごとにデータを移行する際にうまく適合するように、個々で調整を行う必要があります。

どちらも良い点悪い点があるので、どちらが良いとは一概には言えませんが、自分がどう言った治療方針(ラボの方針)で行くかにより、選択するのが良いと思います。

第7話に続く。

第7話 デジタルインフラがトータルコーディネートされたーPlanmeca Romexisープランメカロメキシス













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