2017/10/08

第25話 アイセラミック訪問記①「支台歯模型のスキャン編」







私が普段デジタルの機能を利用して歯科治療を行う際は、必ずと言って良い程口腔内で使用したプロビジョナルレストレーションの形態をトランスファーしています。


その形を再現するために口腔内スキャナーで印象してデータ化するか、シリコン印象で模型を一旦起こしてラボでモデルスキャナーでデータ化するかをします。


いわゆるダブルスキャンです。

※ダブルスキャンについてはいずれまた書きます。


今回は私のデジタル臨床を支えてくれている歯科技工所の紹介と訪問させて頂いた時の報告です。




訪問させて頂いた歯科技工所は早稲田セラミックトレーニングセンターのインストラクターもされていた、花崎浩さんが代表を務められている埼玉県の坂戸市にある有限会社「アイセラミック」さんです。


今回のケースは全て実際の印象から模型を作製しているので、最終的な製作担当技工士である清水良介氏と模型を直接アイセラミックに持ち込ませて頂きました。




まずはCADCAM担当の井田さんが模型を入念にチェック。


咬み合わせやプロビジョナルレストレーションの形態などを確認します。




模型のスキャン前にピュアスキャンパウダーを塗布して、モデルスキャナーでのスキャンをより正確なものにします。


※口腔内スキャナーはパウダーレスになって来ていますが、やはりパウダー塗布した方がスキャン精度が良いそうです。



読み込む歯種を決定してスキャンスタート!


デザインソフトはexocadエグゾキャドです。


モデルスキャナーは韓国のメーカーのDOF(degree of freedom)の「FREEDOM HD」ってものでしょうか。







スキャナーと連動しているのでスキャンと同時に画面に表示されて行きます。(その時の動画です↑)








支台歯模型単独のスキャンも完了しました。


このケースは簡単なプロビジョナルレストレーションからのダブルスキャンだったので、余分な模型の情報を省くために片顎による印象を行いました。


第26話に続く。

第26話 アイセラミック訪問記➁「プロビジョナルレストレーションのスキャン編」










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