アメリカをスタートとして「デジタルセラピューティックス(DTx)」と言う事が言われ始めています。
デジタルセラピューティックスはアプリやIoTデバイスで治療もしくは治療補助を行う事を目的としたものです。
2010年にアメリカのWellDoc社が「Bluestar」という2型糖尿病患者向けの治療補助アプリを作製して、FDA(Food and Drug Administration アメリカ食品医薬局)から承認を受けた事でIT ベンチャーで一旗あげようするスタートアップ企業から注目され始めたようです。
PEAR THERAPEUTICS社は、覚醒剤やアルコール中毒患者に対する治療用アプリを開発しFDAから承認されました。
一方日本でも今年3月に塩野義製薬が、アメリカのAkili社の開発した小児ADHD(注意欠陥/多動性障害)の治療用アプリの独占販売を決定している。
このアプリはゲームを行う事で脳の前頭前野を刺激するもののようです。
さらに日本のキュアアップ社は禁煙治療の補助アプリとして、患者の行動変容を狙ったものを発表している。
これだけ聞くと「今までのゲームアプリと何か違うのか?」と思います。
個人的な意見だけ述べれば、ゲームのターゲットを変えて医療業界のお墨付きを得て販売先を変える。
そういう事だと思うのですが、これを歯科分野に適応する場合はどうなるのか?
医療における「治療」には様々ありますが、歯科の治療のメインは患者さんの歯や歯ぐき、歯槽骨に触れる事がほとんどのため、アプリでそれを行う事は出来ません。
しかし歯磨きを上手に誘導するとか、食生活の改善を促すとかそう言った事では使えそうですね。
これからもっと広がる予感を見せるデジタルセラピューティックス(DTx)。
期待します!
第65話に続く
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